CHILD LOOP

次はどんなバンドを組もうかとフラフラとしていた時、BE FREE JAM解散の情報をどこからか聞きつけた同じ学校のGt.吉本からバンド加入のお誘いを受け、承諾。
CHILD LOOPに加入することとなったが、2回ほどスタジオに入っただけでGt.吉本が何故か脱退。
しかたがないのでBE FREE JAMのGt.江草を引っぱってくる。
他のメンバーは同じ学校のVo.村上、よその音専のDr.小谷で、ジャンルはBE FREE JAMと同じロックポップのオリジナルだったが、それプラス歌謡曲とエロティシズムという特徴があった。

江坂ブーミンホール(現江坂ミューズホール)を中心にライブ活動をしていたが、正直最初はあまりパっとしないバンドだった。
しかし、学校で行われた、あるインディーズレーベルのオーディションに合格してからは活動が本格化してゆく。

専門学校のほうでは2年前期のクラス分けでのショックから多少は真面目に授業に出席するようになり、後期のクラス分けでは見事にトップクラスに返り咲く。
しかし、それで安心してしまったのか、それ以降は授業にはほとんど欠席するようになっていった(学校のスタジオは使用していたので、学校に行くことは行っていてはいた)。

学校の学園祭に出場する。
学園祭とはいえ、ここは音楽の専門学校。
学校の最上階にはライブホールに負けず劣らぬステージがあり、ゲストも実力派を呼んでいる。
この年のゲストはまだCDデビュー前のPaniCrew。
CHILD LOOPはそのすぐ後が出番という、いいのか悪いのか良く分からない位置であった。
結果は悪い。
PaniCrewのステージの時はあれだけたくさんいたお客さんが、俺たちの時には約半分(当社比)。
自分たちの実力がなかったのが悪いとはいえ、テンション的にはやや下がり気味でのステージとなった。

学校が全面的にバックアップ体制をとってくれ、イベントに呼ばれることが増える。
某百貨店の屋上でのイベントや江坂音楽祭りへの出演を経て、森之宮ピロティーホールでの大型イベント(イベント名は忘れた)に出演する。

俺にとってはIMPホール以来の大型イベントだったが、一度経験しているということもあり、精神的に良い状態でイベントを楽しめた。
星矢の声まねのうまい司会者に舞台袖であの名台詞「俺たちはアテナの聖闘士なんだぜ」をやってもらいステージに立ったCHILD LOOPは、自分たちでも予想外の盛り上がるステージを創り、イベント企画者から感謝の言葉をもらう。

そろそろ卒業の時期が近づいてきた頃、進路担当の先生から「このままでは卒業できなるぞ」と忠告される。
さらに学校がバックアップしているからか「頼むから卒業してくれ」とまで言われ、自分自身も卒業ぐらいはしておきたかったので残り少ない授業に出席するようになる。
そして無事卒業。
が、卒業式が始まる前に担任から「お前なんで来とんや?」と言われ本気であせる(もちろん冗談だが自分の状況的に冗談とは思えなかった)。

卒業と同時に堺の三国ヶ丘に引っ越す。

遂にオーディションで合格したレーベルからCDを制作すると言う話になる。
しかし話を詳しく聞くと、このバンドをジャンヌダルクのようなバンドとして売り出そうとしているらしく、そうなると当然化粧もしなければいけなくなり、葛藤する。
さらにこの頃になると、あるメンバーの自己中すぎる行動とコロコロと変わりすぎる意見に嫌気がさしてきてCD制作半ばで脱退することとなってしまった。


CHILD LOOP
Vo.村上
Gt.江草
Dr.小谷